
2006年作、ホーメイ、テルミンとともに謡う、巻上公一ソロ作品。
李白の詩に「月下独酌」がある。
月と影と酔いと戯れば
まさに世間離れも仙界の域。
そんな心境で、
わたしはひとり歌い、右手をアンテナに近づける。
影のようにテルミンが歌い、エーテルが舞う。
見上げれば指の生えた月が見える。
ひとつの音はマルチフィルターを経由して
アルペジオを奏でる。
声をテルミンが影のように追うのは、いつもそれが同時に行われているせいだ。
わたしの両手はまだ宙に浮いている。
月が海に揺らめいているかのように。
巻上公一
1.黒い鶴(カラドゥルヤ)
2.月の海
3.ヤバラホエ
4.月下のエーテル
5.喉仏すぎて
6.指生える
7.カタツムリの特急
8.ざっくり
9.李白の月
10.朧々縷縷
11.黒い鶴(カラドゥルヤ)
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巻上公一
HIKASHU leader
巻上公一です。
超歌唱家。ヒカシューのリーダーとして作詩作曲はもちろん、声の音響やテルミン、口琴を使ったソロワークやコラボレーションも精力的に行っています。歌らしい歌から歌にもならないものまで歌います。また、それらの音楽要素を駆使する演劇パフォーマンスのクリエーターとしても活躍しています。NYのFOUNDATION FOR CONTEMPORARY ARTS (FCA)の2024年アーティスト賞(Grants to Artists )に選出されました。JASRAC理事。
CD多数
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ヒカシュー40周年を記念して『20世紀ベスト』『21世紀ベスト』
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